SD画質のテレビキャプチャ商品は各社から同価格帯のものがリリースされています。 各製品ともに一般的な用途には十分なビデオキャプチャ性能を持っているため, 消費者が商品を選択する際には付属ソフトウェアの使い勝手が重要となります。
今後の商品差別化のポイントとしては 予約録画やトリック再生といった基本機能の充実の他に, マルチメディアコンテンツのハンドリング機能があげられます。 具体的には,コンピュータに保存されているビデオや写真,音楽データ等 のマルチメディアコンテンツにインデクスを付与することによって ユーザが求めるコンテンツにすばやくアクセスできるようにする機能です。
既存商品が持っているマルチメディアコンテンツのハンドリング機能としては
などがあげられます。
マルチメディアコンテンツのハンドリング機能のひとつとして,映像要約機能を提案します。
映像要約機能とは,ひとつの長い映像作品,例えば1時間のドラマや2時間の映画の内容を, 主要シーンのキーフレームを抜き出して一覧表示するストーリーボードや 主要シーンからなる3分程度のダイジェスト映像によってコンパクトに表現する機能のことです。
映像要約機能によって,ユーザは大量にあるビデオコンテンツの中から 求める作品を容易に探し出すことができます。
映像要約機能はいくつかの要素技術によって実現されています。 Fig.1はカメラの切り替わり探し出す,シーンチェンジ検出です。 独自手法によりビデオフレームの類似度を算出し,映像内容の変化を検知します。 Fig.2はひとつのシーンをもっともよく表現するフレーム選ぶ,キーフレーム抽出です。 Fig.3はひとつの映像作品を複数のキーフレームによって表現するストーリーボードです。 キーフレームをクラスタリングすることによって任意の数のキーフレームを選び出します。