【別紙2】補助事業計画表
#navi(contents-page-name): No such page: Grant2本研究開発は,ビデオ処理およびUSBターゲット開発技術の高度化を図り, ビデオトランスコード機能を特徴とする外部記録装置の新製品開発を目的とする。
ハードディスク録画機やデジタルカメラ等のデジタルビデオ機器が普及し, ビデオをコンピュータに取り込んで鑑賞したり編集加工したりする機会が増えている。 高画質なビデオは大きな記録容量を要求するため, 内蔵ハードディスクに収まりきれなくなったビデオファイルの格納や 巨大データのやり取りの手段として,外部記録装置の需要が拡大している。
一方,ビデオ機器から出力される,あるいは入力可能なビデオフォーマットは 複数の規格が普及している。各フォーマットは,編集加工に適しているが 大容量であるもの,高圧縮であるが処理が複雑であり編集加工に適さないものなど, それぞれ特徴があり,万能のフォーマットは存在しない。 異なるフォーマットの間を変換するトランスコード技術は 今後ますます重要性が高まると期待される。
以上の背景から,ビデオの格納に適した外部記録装置の商品化につながる 本研究開発は有効であると考えられる。
外部記録装置として販売されている主な製品としては
があげられる。
ビデオトランスコード装置としてはPCのソフトウェアとして実装されているもの, PCIに接続するビデオキャプチャボードの付加機能として実装されているものがある。
これらの製品は本研究開発が想定する製品開発のための要素技術を含んでいるが 最終製品と直接競合するものではない。
本研究開発の成果として商品化を検討する製品はNAS,USB接続の外付けハードディスクドライブ, およびUSB接続するトランスコードモジュールである。 ハードーウェアトランスコード機能を実現している点に新規性があり,直接競合する製品は存在しない。
同様の機能を既存製品で実現しようとするとトランスコードをソフトウェアによって実現するPCベースの 商品となるが,停電耐性や価格の面で外部記録装置としては市場に受け入れられないと考えられる。 弊社は過去に組み込みベースのビデオ伝送装置を開発した実績があり,開発ノウハウやソフトウェア資産 を活用することによって短期かつ低コストな開発が可能になるという点に優位性がある。
本研究開発における第一の技術的課題は,ビデオトランスコードをPCベースのソフトウェア実装ではなく 組み込みベースのハードウェアおよびソフトウェアによって実現する点にある。 課題達成のために,PCベースの機能試作を通じて目的とする機能および性能を実現する技術を確立する。 商品化のための開発計画立案を補助期間内の到達目標とする。
本事業はビデオトランスコードを特徴としたPC周辺機器, 特に外部記録装置として商品化することを到達点とする。
本研究開発がターゲットとする市場は一般消費者向けPCの外部接続記録装置である。 通信回線のブロードバンド化や高品質マルチメディアコンテンツの普及に伴い, 大容量記録装置に対する需要は増加し続けており,今後ますまその傾向は強まると期待される。 既存の外部記録装置に対して,ビデオトランスコーディングという付加価値によって差別化を図っている点が 本研究開発の成果物の特徴となる。
本研究開発で検討した3項目について以下のように事業化を進める。
本研究で確立するUSBデバイスおよびビデオ処理技術は, 現在パートナー企業とともに取組んでいる案件と関連性が強く, 新たな事業展開が期待できる。
なし。
なし